理事長所信

2023年度 理事長所信

青年会議所とは理事長所信

2023年度スローガン

『笑って死ぬこと』

これが私の人生の目標です。

人生に後悔を残さず、生涯を振り返った時に笑顔で『良い人生だった』と思える最期を迎えたい。
そう考えています。

笑って死ぬため、良い人生にするために必要なものは何か。
家族・友人・仕事・趣味・家・地域・環境、その他。
理想の最期を迎えるためには、様々な要素がありどれも欠かすことが出来ません。

人生を後悔しないために、人生における様々な要素を含めて 40 歳ではどのような自分になっていたいのか。それを考え 30 歳の時に立てた 10 年後の目標は、『「まち」で必要とされる人になる』でした。

それまでの私は、少年サッカーという世界で調布の「まち」に貢献してきたと自負していました。
しかし、少年サッカーという限られた世界だけでなく、一つ高い次元で、生まれ育ち暮らしている調布の「まち」に必要とされる人財になることで、その後の人生がより豊かになると考えたのです。

そして、
それを実現する組織として  公益社団法人調布青年会議所  への入会を決意しました。

6 年前の 2017 年 1 月。
グリーンホール小ホールの舞台で、「調布というまちに貢献したい」「多くの人と関りをもちたい」と多くの方々の前で話したのを昨日のように覚えています。

入会して 6 年。
調布の「まち」がどのような「まち」なのか、時代は何を求めているのか、どのような課題があるのかをメンバーと一緒に議論し、事業構築の楽しさ・難しさに一喜一憂しながら邁進してまいりました。
時には新しいことにチャレンジし、一人では実現出来ないような事業を仲間と共に作り上げ、時には失敗し、お叱りを受け反省に耽ることもありました。
理不尽なこと、自分の意に反すること、納得出来ないこと、それらを受け入れなければならないときも多々ありました。挫折や反感を覚えることもありました。
しかし、そこから逃げずに全てを経験として成長出来たのは、自分がどうなりたいか、自分がどうしたいのか、その信念を強く持っていたからだと確信しています。

『強くあること』

青年会議所に入会し、それが己の成長には欠かせないものだと学ばせてくれました。
信念を強くもっていることで、己の弱さを知ることが出来、自分に足りない部分が見え、補うことができ、成長することが出来たのです。 だからこそ、同志であるメンバーに伝えたいことがあります。

調布の JAYCEE よ、強くあれ!

この調布青年会議所を脈々と繋いでいただいた先輩諸兄姉の皆様には感謝の言葉しかありません。
調布の「まち」が明るく豊かな社会になるために、私たちが生まれるずっと前から青年会議所運動を展開していただいたことで、今の調布の「まち」があり、今の私がいます。
私は調布の「まち」が大好きです。
調布で生まれ育ち、結婚し、この「まち」で子どもを育てています。
この「まち」が魅力溢れるものになった一助に調布青年会議所があると信じています。この素晴らしい組織を次世代に繋いでいく使命が現役世代の私たちにはあります。
「まち」から必要とされ続ける団体であるため、魅力ある組織であり続けるため、次世代のあこがれる組織となるために、

調布青年会議所よ、強くあれ!

『強さ』を持って、1 年間運動展開して参りましょう!

 

青年会議所とは

青年会議所では、「明るい豊かな社会をつくる」ことを最上位目標に定めています。
「明るい豊かな社会」とは、抽象的で人によって考え方は異なります。私が考える「明るい豊かな社会」とは、「笑顔が溢れる社会」です。

笑顔は人の心を開きます笑顔は人を笑顔にします
笑顔は気持ちを明るくします
笑顔の人が増えれば社会全体が明るくなります

私たちの調布青年会議所宣言の中に、「調布(ふるさと)の誇りとなるべく」の一文があります。
明るい豊かな社会を築き上げ、調布青年会議所が調布(ふるさと)の誇りになる。
それは即ち、調布青年会議所が調布に笑顔を生み出す源泉になることが必要であると考えます。

調布には、多摩川をはじめとする武蔵野の自然が残り、文化施設、商業施設、スポーツ施設など、人が集まる拠点が多くあります。また、東京都のほぼ中央に立地し、中央自動車道や京王電鉄が横切るなど交通網も発達しとても魅力的なまちであります。

生まれ育ったこの素晴らしい調布の「まち」が笑顔で溢れるまちになるよう、私たち一人ひとりがお互いを認め合い、思いやりを持ち、笑顔で運動展開して参ります。

 

公益社団法人として

調布青年会議所は公益社団法人の法人格を有する法人です。
公益法人とは、公益の増進を図ることを目的として法人の設立理念に則って活動する民間の法人のことです。志ある人の集まりである公益社団法人の私たちは、個人の価値観が多様化し、社会のニーズも多岐にわたる現代において、社会のニーズを満たし、課題に対応し社会を支える重要な役割を持っています。創立宣言文の通り、私たちの運動の成果を、調布市を中心とする地域社会におよぼし、世界平和と繁栄に寄与してまいります。

 

会員拡大

青年会議所の魅力は、何といっても様々なメンバーに出会えることです。
社会人となり住む世界が固定化されてくると、出会う人は同じ業界・同じ趣味・同じ年代・同じ価値観の人になりがちです。
しかし、青年会議所には、多種多様な背景をもった人たちが集まっています。そのため、時には意見が衝突することもありますが、だからこそ自分自身を見直し、成長する機会があるのです。
私も入会初年度は、メンバーの行動力や想像を超える発想などに戸惑うことばかりでしたが、そうしたメンバーの考えを受け入れることで考え方が柔軟になり、世界が広がり、成長することが出来ました。新入会員が切磋琢磨しながら調布のまちを知る中で、それぞれの個性を発揮し、調布のまちを輝かせていく。そうした循環をこれからも続けていく使命が私たち調布青年会議所にはあります。
今年度、調布青年会議所は 12 名の卒業生を輩出する予定です。メンバーが減少することはメンバーの成長の機会を損なうこと、調布のまちを輝かせる人財が減少することを意味します。
これからの調布青年会議所が逞しい組織でいられるために、私自身が会員拡大の先頭に立ちメンバーの増強に全力を注いで参ります。

指導力の開発

自分の得意な分野・自分の好きな世界だけで暮らしていても井の中の蛙で自分を高めることは出来ません。私にとってそれに気付かせてくれたのが青年会議所です。
青年会議所という組織は、国連が認める世界に広がる組織で、育ち、職業、性別、考え、年齢、生活の違う様々な人が所属しています。だからこそ、相手を認め合い、意見を交わしあい、時にぶつかり合い、一人一人が自分を磨いていけるのです。見えていなかったものに目を向け、背けていたものに関心を寄せ、気付いていなかったものを学び、対立するものを受け入れることで人として成長する。そのような組織です。しかし、公益法人である私たちが、その良さを組織内だけで終わらせてしまってはいけません。市民の皆様に対し、そのような機会を提供してまいります。
また、メンバーの成長も必要不可欠です。
メンバーの成長には青年会議所のスケールの大きさを活用します。私は入会 1 年目のサマーコンファレンスで当時の総理大臣と日本青年会議所の会頭が対談をしているものを生で見聞きし、青年会議所のスケールの大きさに圧倒されました。各種会員大会では、様々なフォーラムや交流が行われ、多方面で刺激を受けることが出来ます。そうした機会に触れることは、社会人として、人として大変貴重な機会であり、人間開発の場であると考えます。これらを活用しメンバーの指導力開発に力を入れてまいります。青年会議所は学び舎とも呼ばれます。調布青年会議所のメンバーは、青年だからこそ持っている吸収力で、まちに誇れる人間となっていきます。

 

青少年の健全育成

私のライフワークにサッカー指導があります。指導者として 20 年が経ちますが、私の選手育成のキーワードは変わりません。それは、「自分で考えて行動する」です。大量消費大量生産の時代には、「右に倣え」の考え方でも通用しました。しかし、変化の激しい現代に、言われたことや他人と同じことをしていても取り残されるだけです。これからの時代は、様々な情報をインプットし、その取捨選択を自分で行い、行動に移していくことが求められるものと確信しています。大人は、答えを用意するのではなく、答えを導き出せるようにサポートする。そうすることで、自ら考え行動する力が付くものです。2023 年、調布青年会議所はその機会提供を青少年に対し行います。 また、調布青年会議所の伝統事業にわんぱく相撲調布場所があります。36 回の歴史を数えるこの大会は、調布青年会議所の看板ともなっている事業です。小学生力士が自分の身体一つで相手にぶつかり、自分より大きい相手や重たい相手、速い相手と土俵の上で勝負をします。その場に立つ勇気や心の葛藤、緊張から解放されたときの表情は、見る人の心を動かす魅力があります。成長の過程で絶対に必要な喜怒哀楽を表現する場として、今年もメンバー一同全力で開催することを誓います。

 

まちの未来

・手製の筏を浮かべて遊んだ野川、
・スケートボードに座る先輩を自転車で引っ張った多摩川のサイクリングロード、
・カブトムシ探しに夢中になったカニ山・深大寺、
・父親の運転で旅行に出掛け、今では家族を乗せて走るようになった中央高速、
・汗を流しながら人垣をかき分けた花火大会、
・試験勉強のために通った図書館、
・スタジアムが出来る前から通い続けている調布基地跡地運動場、
調布のまちで生まれ育ち、調布のまちで生活しているからこそ、調布のことは知っている。以前の私はそのように考えていました。しかし、それは自分の目に見える範囲のものだけでした。

・少子高齢化や温暖化に対応するためのまちの仕組みや暮らしを守るもの、
・文化施設・スポーツ施設を活用した誰もが楽しめる場、
・多様性を認め、誰もが過ごしやすい空間、
・調布にしかない歴史や文化財の発信、
・産業や観光の振興と暮らしやすい街の整備と豊かな自然の保全のバランス、
調布青年会議所に入り多くの人と触れ合うことで、私たちの「まち」が笑顔あふれる明るい豊かな社会になるためにはまだまだ多くの課題が残っていることを知りました。
「まち」の未来を見据え、私たち調布青年会議所だからこそ出来る運動展開を仲間と共に行ってまいります。

結びに

40 歳までの青年だからこそ見えるものがあります。
40 歳までの青年だから変えられるものがあります。
40 歳までの青年だからこそ出来ることがあります。

だからこそ、胸を張って運動展開をしてまいります。

調布青年会議所よ、調布の未来のために強くあれ!調布の JAYCEE よ、強くあれ!

 

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